小さい私と大きい私

私の中には小さいMaiちゃんがいる。
その子はずーっと私の中にいて、小さいままどうも成長していないようだ。
世の中は少し怖い。いつも外の外界の様子を伺っている。
小さい時からずっとそうだった。
みんなは元気で楽しそうで、それを見て、そのようにするものなんだと思い、
みんなを見習いマネするようにしていた。
いつもお手本を探していた。
そうしながらもやっぱりドキドキ、ビクビクしている。
でも人はそうではないから、そういう自分は、恥ずかしいと思っている。
だから私も元気に楽しく振る舞う。
どれだけ上手に出来たかはわからない。
でも大人になるにつれて、上達はしていったと思う。
今では、けっこう相当上手にやっているはずだ。
でもドキドキ、ビクビクするMaiちゃんはずっといる。
その子がいることをバレないようにと、その子をかばうように過ごす。
その子は私の奥の奥のポケットの奥に隠している。
なんとなく、感覚としてはわかっていたけれど、
ようやく最近、この私の状況、状態をこのように言語化できるようになった。
今気をつけていることは、
その小さいMaiちゃんを、隠すのではなく、私はちゃんとその存在を感じてあげること。
そして、こわがっているMaiちゃんに「大丈夫だよ」と声をかけて
しっかり手を繋いであげる。
「一人じゃないよ。怖い気持ちを教えてくれてありがとう。そのまんまでいいんだよ。」
守っている、がんばっている私はどんな私なんだろう。
私は私を理解する。その道の上。