雨を楽しむ

せっかく出かけたのなら、天気は晴れて欲しい。
しかも、私は晴れ女だ!と自称していたけれど、いつもいつもと言うわけにはいかない。
でも雨は雨で結構楽しめるものだ。
先日行った三頭山。
薄曇りの中、登り始めた。
時々空が明るくなって光を感じたりもしたけれど、途中モヤが薄らかかってきたり。
でも、そんな中で感じる空気、深い緑は中々厳かで幻想的な世界だった。
そしてパラパラパラと音がしてきた。
あれ?雨?
予報では昼間は大丈夫そうだったのに。
山の天気はわからないものだ。
でも音はすれども、雨のしずくは感じない。
木々の緑の葉っぱたちが受け止めて、私たちまで届いてこないのだ。
葉っぱに当たる音は風で葉が触れ合う音のようにも感じられる。
空気も音も見える景色もとても気持ち良かった。
最後の最後になって、だんだん雨が強くなってきて、傘をささずにはいられないほどになったのだけど、それはそれでなんだか楽しい気持ちになる。
ハプニングとして楽しめる余裕。
これは山の中で身体の細胞たちが喜んで、何もかもを自然の恵みとして感じられるようになったということなのだろうか。
いつもだったら、雨!残念!!という気持ちになりそうなところ、山や自然のマジック?!
そんなワクワクする楽しい雨だった。