脱ぎたい「正しさ」

私はずっと「正しくあろう」と生きてきた。それが「正しい」と信じていたから。
今は「正しい」って何?って思う。
いや、今になってという訳ではない。
この事にはずっと前から気づいていた。
それでもずっと「正しくあろう」とする私。
そして、ようやくその正しさから外れたいと、そう、その段階にきた。その段階にきたのは確か。
それでも正しくあろうとする自分の引力はあまりにも強い。ずーっと生まれてこの方と言って良いほど、そうやってきたのだから、あまりにも染みつきすぎている。
例えば、5年目に入るダンス。
出来るようになりたいという気持ちが非常に強い。
そして、趣味でやっているものなのに、出来ない出来ない、と楽しいという感情に思いっきり浸るということが難しい。
習った通り、教わった通り出来ることが正しくて、その正しさに程遠い自分が不甲斐ないのだ。
このような、ほんのほんの小さな例が山ほど私の日常の中にある。
その「正しさ」から脱して自由になりたい。
私の行きたい場所である。