母との時間

昨日、母から体調が悪いので、病院に一緒に行ってほしいと、連絡があった。
左目が霞み、目の奥にも痛みがあり、元々ある目眩やふらつきも酷くなっているらしい。
何より脳卒中ではないかと心配を大きくしていた。
今日はガン検診の予約があったが、急遽キャンセルを入れ、付添ってきた。
診察の結果、脳卒中の可能性は低いようだが、
日を改めて、眼科で詳しい検査を受け、念のためMRIを撮った上で、
来週、再診察を受けることとなった。
母はこれまでの経緯の中で、もう10年くらい東京女子医大でお世話になっており、
主治医の先生をとても信頼している。
今日は、診察前はとても弱気で不安そうな母だったが、
とにかく脳の問題はあまりないらしいという事を聞いて、だいぶ安心したようで、
終わった後は見違えるように元気になった。
お昼ご飯をちょっと豪勢な焼肉ランチにし、
よく食べ、よく話し、そして、その後、百貨店で買い物まで一緒にした。
気持ちの影響、不安があることの大きさを
年をとった母を見て、顕著に感じる。
今回も入院のことまで頭に入れて、
家の中を片づけたり、入院の際の持ち物確認までしていたようだ。
普段は元気で活動的な母であるが、これまでも今日のように具合の悪さを訴えたり、
酷い時は救急車騒ぎもあり、その度私もビックリさせられるが、
結果、いつも大事には至らずホッと肩を撫でおろす。
そしてその度、実は不安な思いを抱えているんだな、と母の思いに気づかされる。
親子というのは、親にとってはいつまでも子供は子供で、
一方、子供にとっても、年をとった親を感じつつも
それでもどうしても、元気な親でいる印象の方が強い。
いや、ただそう思いたいということなだけなのかもしれない。
今、母と過ごせる時間、ただその今を
大切にしていこう、
こんな日に改めて思う。