「帰りたい」

ちょっと何か不安な気持ちに襲われたとき、
私の心の中で「帰りたい」という声がする。

いつからその声がするようになったのか、
いつから気づいたのか、わからない。


すごく大きな問題というよりは、気持ちがちょっと苦しくなるような時。

それは外にいるからという訳ではない。
家の中で、例えば夫と何か険悪な空気が起きた時とかでもそう。

「どこに帰りたいんだろ?」って自分で突っ込んだりしてしまうくらい。

先日、子供の頃の不安な気持ちについて、セッションでお話していた。

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保育園にいた時のことや、小学校に上がったばかりの頃の気持ちが蘇った。

小さな私はみんなが堂々として見えて、羨ましくて、
自分だけ心許ない気持ちでいる。

小さい私はどうしたい?
今の自分が聞いてみる。

「こんなところになんでいるのかわからない。ウチに帰って自由に遊びたい。
安心できる人達の中でのびのび遊んでたい。」

そう答えが返ってきた。

じゃあ、家に帰ろう。

お家に帰ったら気持ちが穏やかになって、保育園や学校のことを考えても別にどうってことない。

「今はまだいいけど、またそのうち行ってもいいよ」

小さい私はそう言っている。

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そうやって話していって、なんとなくわかってきた。

子供の頃、私は割と色んなところに預けられたように思っている。

母が忙しくしていたため、気づいたら知らない所にいて、
小さい私はよくわからないまま、そこで過ごすことがあった。

その不安は打ち明けることも出来ず、ただ自分の中に閉じ込めて、
不安ながらもなんとかやっていた。
周りの子を見て、みんなの振舞いを気にしながら、
マネをしながら。それが精一杯だったように思う。

「帰りたい」

言ったことがあるかどうかわからない。
言うにも、母はそこにはいなかったはずだし。

そういう子供の頃の不安な気持ちを思い出してみると、
今、大人になっても色んな状況で、感情としては同じものがあることに気づく。

「帰りたい」

私、不安で帰りたかったんだ。
安心する場にいたかったんだ。

何十年も経って、ようやく自分の声に耳を傾けられた気がした。

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